展示案内3階 冒険館 展示室
常設展示
「今も『ここ』にいる植村直己」をコンセプトに、
1. ここ冒険館にいるような存在感
2. ここ「板橋区」だからこその身近さ
3. ここ「現在」から感じる価値
をメインテーマとしています。
展示は、「1. 準備する」「2. 極限に挑む」「3. 次に向かう」を構成とし、冒険の足跡をはじめ、植村さんの人柄がにじみ出た展示となっています。その他、イントロダクションシアターで迫力ある映像をご覧ください。
企画展示コーナー
企画展示コーナーではひとつの冒険に焦点を当てた企画展示を年3回開催します。
令和7年2月4日(火)~6月1日(日)月曜休館
*2月24日、5月5日、5月6日は開館し、2月25日(火)、5月7日(火)は休館
メモリアル展 山頂に残された旗 マッキンリーに消えた植村直己の足跡
昭和59年(1984年)2月1日に、植村直己さんは北米最高峰マッキンリー(現・デナリ)の登山を開始しました。当時、真冬のマッキンリーの単独登頂は誰も達成しておらず、植村さんはまたしても前人未踏の記録に挑みます。吹雪で2日停滞したものの順調に高度を上げ、2月6日にはマッキンリーの難所のひとつ、ウエストバットレスの麓に到着しました。ひとまずここにいくつかの装備と日記を置き、さらに上へと登っていきました。 2月12日、43歳の誕生日にマッキンリーの頂上に立ち、世界初の厳冬期マッキンリー単独登頂に成功します。しかし、翌日の無線交信を最後に消息を絶ちました。あれから41年目になります。山中で見つかった装備や登頂の証である日の丸は日本に持ち帰られましたが、植村さんはいまもあの大きな山に抱かれて眠っています。最後の挑戦を共にした装備に、極北の山に挑戦する植村さんの姿を重ねていただければと思います。
【主な展示品】マッキンリー山中で発見された最後の装備、山頂に残されていた日の丸〔すべて実物〕
ミニシアター上映「冒険家 植村直己の世界」テレビ朝日/2004年
*最終章の約20分をくり返し上映します
*「マッキンリー」という山名は、現在正式名称が「デナリ」に変更されていますが、当館の展示では植村直己が冒険を行った当時の地名・山名で表記を統一していることから、この展示でも山名を「マッキンリー」としています。